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MIXOLOGY JAPAN

MJと大西共和国の繋がり

MJに関する断章記録担当:ミツルギMJに関する記録は、ほとんどが“削除済”または“存在しないはずのファイル”である。 我々記録者のアクセス権限をもってしても、個人データベース上の彼の項目にはアクセスできない。つまり、彼がどこに所属していたかは、“知ってはいけない側”に分類されているということだ。

だが、一つだけ記録が残っている。それが──「大西共和国軍・ヤマセ連結区画陸軍医療基地(ヤマセ基地)」への複数回の出入り記録である。

■ 大西共和国 × Misology の関係大西共和国とは、記録零落以前に一部地域が形成した軍事国家であり、零落の発生後は国家情報の保持よりも“情報の再編”を重視する方向へと転化していった国家組織である。その思考パターンや実験記録の多くが、 後に記録否定派=Misologyの哲学的中核へと引き継がれたことは、 記録班内でもすでに認知されている。

■ MJの立場と謎では、なぜ零落溶解師のMJがそこにいたのか?内部所属か、諜報か、実験対象か── すべての仮説が立つが、どれも裏付けが取れていない。ただ、ひとつ明確なのは:彼は記録零落を“目撃した者”ではなく、“設計した側”に近い位置にいた可能性がある。これは、R.F.R.計画の“手つき”を見ていればわかる。プロクテルの再構成は、偶然では不可能だ。彼の指示は精密すぎる。 意図と体系を理解していなければ、あのレベルで記憶を再現することはできない。

■ 現在の距離感記録者としての私は、 彼の指示に従って真実の断片を集めてはいるが、 それを“信じている”わけではない。ただ一つ思うのは── もし彼が本当に「零落の設計者」だとしたら、 それを再構成している今の作業は、 果たして修復なのか、それとも“別の世界線への書き換え”なのか。その答えを知る権利が、そしてこうして書き記す資格が今の私にあるのかは、知らない。記録者:ミツルギ

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