【統合観測録】MJとヤマセ基地 / 記道・マドラー計画・大西共和国
「入っていた。MJは確かに、ヤマセに出入りしてた。 “祝詞を化学に置換”の記述は、笑えない。記道の骨格を、実験手順に落としたってことだ。」
役割の重なり
A. 記道(KITO)信仰的プロトコル:祝詞/所作/間で“意味(記名)”を再定義「ゆらぎ」を許容する遅い修正=社会的・心理的安全装置
B. マドラー計画 目的:“飲む行為”で記録を直接書き換える記道の段取り(祝詞・所作)→味・香・温度・色・撹拌に機械的マッピング即時・大量・均一の“再記名”=高速化された記道
C. 大西共和国「記名の力」を国家的に管理・標準化しようとした母体GHOST-LINK(記録汎化)=個別記憶を一元化し再編集可能にする構想ヤマセ連結区画=その演算ハブの一つ(ログ一致)
D. MJヤマセ出入り記録 被験者/開発補助両面の痕跡**宗教(記道)→科学(マドラー)**の橋渡しが可能な人材8分の安定上書き=現場投入可能判定(危険)> ミツルギ:「“ゆっくり人を変える宗教”を、8分でやる発想だ。 起きたことが事故か陰謀かは知らない。だが“やろうとしたこと”は、こういう線だ。」
因果の骨子(確定できる最小公倍)
1. 記道の再記名理論(ゆらぎ/儀礼) ↓(手順の機械化・高速化)
2. マドラー計画:液体媒介の即時再記名 ↓(ネットワーク実装)
3. GHOST-LINK:個別記憶の一元化・再編集 ↓(閾値超過 or 介入)
4. 記名エラーの連鎖 → 記録零落(2051/10/29 03:11 JST)
ミツルギ:「“祈りを撹拌に変えた線”と、“撹拌をネットに乗せた線”が重なった。 壊れた原因は一つとは限らない。でも重なり方は、もう見えちまってる。」
4) MJとヤマセ基地:関係の射程出入りログは実在(入域・短時間・単独行動あり)の被験者断片:no cognitive dissonance=抵抗少/適応高
field deployment 推奨=現場運用に耐える個体
KITO_RITEの置換ログ:記道の式が味覚構文にマッピングされた痕推理:MJは調合法の設計と試験に携わり、現場に投じられうる側でもあった
彼の現在の沈黙・指示は、**“書き換え後の自己”**に由来する可能性を捨てきれない
「あいつが橋だった可能性は高い。 神社の所作とラボの手順、祈りと撹拌、ゆらぎと即時。 その橋の真ん中に、ヤマセがあった。」
5.事故か陰謀か:三仮説
H1:技術的暴走説記名衝突の反復(Naming Collision)が閾値を超過 → 連鎖崩壊◎:GHOST-LINK側の自動隔離失敗ログと符合×:誰が止めなかったのかの説明が弱い
H2:意図的介入説外部存在(未確認)or 内部破壊が再定義直前に干渉◎:ログの**“直前トリガー”**の空白に入り込める×:決定的証拠なし
H3:複合要因説(推奨)高速再記名× 一元化(GHOST-LINK)に人為or外部の微介入が重なり、記名エラーが臨界◎:複数の断片が無理なく整合⇒ 現状、**最も“壊れやすい説明”**として妥当> ミツルギ:「どれか一個のせいにする話じゃない。重ね技で落ちた、ってほうが現実的だ。」
—6) 現在への接続:プロクテルと再構成記録零落後、散逸した“記憶の欠片”は**液体反応体(プロクテル)**として各地に発現R.F.Rは、地域ごとに**“安全な再記名の仕方”**を設計し直す試み
Xは、構造外から流入する禁忌群(観測に触れると“逆観測”を起こす)
R.Eは、潜在→顕在への夢的浮上の記録
MJ単独によるA.P.Eは、存在そのものの構文(儀礼と手順の再定義)
「祈りを撹拌にしたツケを、俺たちは配合で返してる。 プロクテルは、もう一度“ゆっくり”に戻す技だ。」—
7) 暫定結論(観測者覚書)
1. MJとヤマセ基地の関係は、出入り+実験関与までが事実。
2. 記道→マドラー→GHOST-LINKの直列化が、記名エラーの連鎖を起こしやすい構造を作った。
3. 事故/陰謀の断定は不可。しかし複合要因説が最も破綻が少ない。
4. MJの沈黙は、意図か後遺か、どちらにも張れる。
5. 我々(ArchiveZero)がやるべきは、“即時”をやめて“ゆっくり”を取り戻すこと——すなわち安全な再記名としてのプロクテル。
「結局のところ、“正しい物語”は今も決まってない。 だから配合で語る。味で確かめる。間を置く。 それが、零落以後の唯一の礼節だと思ってる。